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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のnanaのレビュー・感想・評価

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ジェームズ・ガンほど、自らの過去の失敗に向き合っている作家もなかなかいない気がします。
ザ・スースクに引き続き、「子供に酷いことをするやつは問答無用で許さん!」という強いメッセージがあり、作中で登場人物が言う「失敗してもまたやり直せばいい」という言葉は、まるで自分自身に向けた言葉のよう。

またしても、トロマ映画出身監督ならではのビジュアルインパクトに驚かされる作品でした。
いろんな宇宙人が出てきて、いろんな星が出てきて。
そりゃこれだけ広い宇宙なのだから、たかが地球人や人間の想像など遥かに超えるような世界が、きっとたくさん広がっているのでしょう。
3Dで観ましたが、今作はとても相性がよかったと思います。
遠くに小さく見えて、そこからぐーんと飛んできてどんどんアップになるアダム・ウォーロック登場シーンとか最高!

明かされるロケットの悲しい過去、そして命の危機とシリアスな展開も続きますが、基本的には相変わらず軽口をたたいたりしょうもない言い争いをしていたり、やっぱりいつもの彼らです。

ひとまずの完結作ということで、チーム全員に見せ場があり、全員が主人公のような作品でした。
完結作になって急に出てきたアダムも、演じているのがウィル・ポールターなのだから好きになる要素抜群ですが、とても印象に残るキャラクター。

MCUファンに最高の置き土産を残したガンが次に引っ張るのはDC。
ここからどうなっていくのかも俄然楽しみ。
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