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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のogoのレビュー・感想・評価

4.3
ライラァーーーッ!!

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』としては、三部作完結編。

いや、ジェームズ・ガン監督恐ろしい。ロケットのエピソードを主題に据えつつも、誰一人余すことなく丁寧に描き切り、美しく終わらせる手腕。

『GoG』のサントラが神がかっているのは、過去作からも当然の仕上がりなんだけれど、今作冒頭のRadioheadの『Creep』は、ロケットのキャラクターにマッチし過ぎていて、これしか無いだろうという神選曲。

全体の完成度が高いのは最早言わずもがな、「異質」「イレギュラー」であることへの讃歌を、ここまでのエンタメの中で描けた作品を近年知らない。
多種多様な種族や出自、更にイデオロギーや思考もカオスな面々が、衝突し結束し、ひとつの物語を紡いでいくカタルシスは、『GoG』シリーズ、唯一無二。

動物ネタのお涙頂戴演出は全く好きではないのだけれど、今作のロケット、ライラ、ティーフス、フロアの表現力は、反則級に素晴らしかった。ロケットのエピソードずっと涙腺崩壊よ。

完璧とは程遠い凸凹なメンバーだからこその、ハチャメチャ具合とその反動の感動。

今シリーズは、一番にオススメする程好きではないかなーと思いつつ、過去作の自分のレビュー見ると、軒並みビックリするくらい高くて。

つまりは、そういう事なんだろう。
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