試写会で観て参りました。
限りなく満点に近い濃密な人間ドラマ。汗と涙と笑顔が溢れた家族愛の物語。
私は絶賛よりの人間ですが、全く合わない方もいらっしゃるかな?とは感じます。
理由としては、描写が生々しいというか人間臭さ過ぎるんですよね。特に大泉洋。
決してフィクションだけで片付けられる問題ではない。様々な想いが交錯する人間関係、各々が抱える大きな問題。
一見平和そうな家族に見えても、その内情は家族にしか分からない痛みで満たされていた。後悔や焦燥感、他人が理解出来る痛みではないのかもしれない。
でも、この家族は前を向いていた。
素直な気持ちをぶつけ合い、一時は傷つけ合ったかもしれない。その痛みを乗り越えて強くなった。家族皆で強くなった。
一緒に泣いたり笑ったりした想い出は決してなくならない。例え離れ離れになったり場所がなくなったとしても。
それに対比するかの様に描かれた時生の存在も良かった。時生の存在がなければここまで魅力的な作品にならなかっただろう、と思うほどに。
減点対象としては、酒の飲み合いのシーンが長過ぎました笑
それ以外は完璧な作品。