焼肉ドラゴンの作品情報・感想・評価・動画配信

「焼肉ドラゴン」に投稿された感想・評価

まやや

まややの感想・評価

4.6
全員演技がとても印象的ですが
特に井上真央ちゃんが今までの作品
の中で1番ハマっていて印象に残り
ました。
odyss

odyssの感想・評価

2.0
【理念より具体的な描写を】

真木よう子と桜庭ななみが目当てで映画館に足を運びました。
このふたりは(特に真木よう子さんは)健闘していましたが、それ以外の点では残念な出来でした。

関西に暮らす在日朝鮮人の一家とその周辺を描いている作品ですが、制作側は在日に関する基本的な事柄をきちんとリサーチせずに作っているようですね。

この映画に私が期待したのは、この映画が描いている時代、つまり1970年前後の在日の具体的な暮らし方や思考法をしっかりと映像化することです。

ところが、実際にはこの映画は理念や観念的な発言ばかりを在日の人たちにさせていて、いかにも空疎なのです。

例えば、ラストで在日の中年夫婦はそれまで住んでいた在日たちの住宅地から追い払われるわけですが、ではその後彼らはどこに行くのでしょうか? 行き先を全然考えないで移住するわけはないのに、この映画を見ていてもその辺のことがまるで分からない。在日の中年男がきわめて空疎で観念的な発言をするだけ。これってナイよな、と思いました。

中年夫婦の三人の娘にしても、ラストでそれぞれに結婚相手を見つけて、長女は北朝鮮、次女は韓国に渡り、三女は日本人と結婚して日本に残るという結末になるのですが、これは在日の身の振り方をきわめて「平等主義的」に、つまり、可能性として考えられる居住地三カ所を平等に提示してみましたというだけで、今からするとまったく説得力に乏しいと言うしかありません。

まず、長女(真木よう子)は結婚相手(大泉洋)に同伴して北朝鮮に渡ろうとしている。しかしなぜ彼女の結婚相手が北朝鮮に渡ろうとしているか、分からない。
いわゆる北朝鮮帰国事業は1959年に始まりました。当時は北朝鮮の実情が日本ではほとんど知られていなかったからです。また当時の韓国は今と違って経済的には未発達だったので、日本にいる同胞を受け入れることには消極的でした。こういう中で在日が北朝鮮に「帰国」する事業が開始されたわけですが、最初の2年間(1959年、60年)こそ数万単位の在日が北朝鮮に渡ったものの、その後は北朝鮮に渡った在日からの情報で「北朝鮮はやばい」ということが分かってきたために、北朝鮮に「帰国」する在日は激減しました。つまり、在日にはそういう情報(北朝鮮はやばい)が流通していたはずなのです。なのに、大泉洋はそのことを知らない。変じゃないですが。

 この映画でも一応、この家族の店に出入りしている在日がそういう情報を提示していますが、在日ならこの手の情報はとうに入手しているはず。それでも北朝鮮に渡ろうと思う在日は、イデオロギー的な理由を持っていたと考えざるを得ない。つまり、共産主義にシンパシーを感じていたから北朝鮮に渡ろうと思う、ということです。実際、1970年前後は日本では反体制の嵐が吹き荒れていた頃で、また今と違って北朝鮮に関する情報は在日はともかく、一般にはほとんど流通していなかったので、北朝鮮を地上の楽園と勘違いする人間もそれなりにいたわけです。日本の極左学生集団が飛行機を乗っ取って北朝鮮に渡った事件(よど号ハイジャック事件)が起こったのは 1970年のこと。つまり、日本ではその頃はまだ北朝鮮は楽園だと信じている人間がそれなりにいたわけです・

しかし、この映画では大泉洋が北朝鮮に渡航したいという理由がまるで分からない。彼は大卒だということになっていますが、それが日本の大学なのか、朝鮮大学校なのかは不明のままです。後者なら北朝鮮を理想郷と思い込むのも理解できますが、映画の中では大泉洋はその種のイデオロギー的な発言をまるでしていない。朝鮮大学校卒業なら、金日成を崇拝するとか、いかにもそれらしい発言をしてもおかしくないはずですが、この映画での大泉洋は真木よう子をひたすら愛しているというだけで、それ以外のことはまるで分からない。つまり、いかにも現代的な風味の在日であり、1970年前後という時代を反映していない、ということです。

次女(井上真央)の結婚相手は韓国に渡ろうとしているわけですが、これについても同じことが言えます。当時、韓国は日本のマスコミから手ひどく叩かれていました。当時の韓国は軍人出身の朴正熙大統領の時代で、日本や米国から「独裁国家」として非難されることが多かったのです。北朝鮮については何も言われなかったのに、です。つまり、日米のマスコミは分かっていなかった、ということですね。

この映画では次女の結婚相手は韓国出身で在日ではない(純粋な韓国人)ということになっていますが、しかしそれにしてもまだ経済的には未発達だった韓国でどういう仕事をしようしているのか、この映画はまったく触れていません。嫁さんを食わしていけるだけの仕事の当てがあるのか、その辺を提示するのがこの時代にあっては最低限の男の義務だと思いますけど、それすらしていない。つまり、説得力ゼロだということです。おまけにこの男は日本では仕事でドジを踏んでいて、その辺で有能な男かどうか疑問があるのに。

以上は家族内の問題ですが、もっと大きな枠で見るなら、この映画で描かれている在日家族がきわめて小さな人間関係をしか持っていないことが根本的におかしいと思うのです。

日本の在日に限りませんけど、ある国の内部にあってマイナーな民族は、民族内部での情報やコネを最大限に活かすものです。この映画なら、在日が集まって暮らしているわけだから、他の在日家族からの情報やコネで決まる部分も多いはず。例えば大泉洋は大卒なのに就職が決まらないという設定ですけど、在日のコネで決まらないのはなぜなのか分からない。この映画では在日は貧民ばかりということになっていますが、実際には日本のパチンコ産業は多くが在日によって担われています。つまり、お金持ちの在日だってそれなりにいたということ。むろん貧しい在日のほうが多かったでしょうけれど、在日のコネでそういう産業に雇ってもらうことだって可能だったはず。ところがこの映画ではそういう情報やコネがきわめて希薄なんですよね。これは、在日の存在を描くに当たっては根本的な欠陥だと思います。作る側が在日の実態を分かっていない、ということですから。

在日に限りません。貧しい人々は日々の暮らしに追われているから、美しい理念よりは食っていくための現実を重視するもの。この映画は、しかしそういう基本を押さえていない。残念なことだと言わなくてはなりません。
Hiii

Hiiiの感想・評価

3.3
焼肉出てこないじゃん!笑

わちゃわちゃして騒がしかったりするけど、家族を描いた温かい話。

後半は在日韓国人の家族がそれぞれの道へ。新たな地へ希望を北朝鮮にいったりしたんだ。
差別されていじめられた時生以外はみんな力強く進んでいく。
nana

nanaの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

リアルな生活が感じられる。所作とか考え方とか韓国っぽさが要所に出ててそこがよかった。
はち

はちの感想・評価

3.9


"たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる"
というセリフが心に残り、存じ上げてなかったキム・サンホという俳優の素晴らしい演技力に特に引き込まれた作品。

例え血が繋がってなかったとしても、親が子の幸せを心から願う気持ちが感じ取れた。

関西人としては、横浜出身の井上真央の関西弁に脱帽…うますぎる!
Hiroki

Hirokiの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

オモニとアボジが最高です。
アボジの辛抱強さ、耐えて耐えて耐えてきた人生、人の痛みが分かるからこその優しさ、懐の大きさ、それでいて時には不条理に立ち向かう頑固さ。オモニのお節介、身内を守ろうとする強い愛、太々しさ、図太さ、叱咤激励。ラストのリヤカーはたまらない。明日はきっといい日になる。

弟が日本学校でいじめられて、失語症になり最後には自殺。このエピソードは在日コリアンには一般的な日本人と比較して、日常的な差別や自己否定、家族内での民族観やイデオロギーの違い、根強い儒教的なジェンダー規範、精神障害になる割合が三倍で自殺率も高いという事実を反映している。やはり苦難を乗り越えて強くたくましく生きる在日がフィクション(パッチギやGOや月はどっちに出ているなど)では描かれがちだけど、誰しもが強く生きれるわけじゃない。強くたくましく生きる人達を描くことは、ともすればマイノリティが苦難を強いられる社会の問題を矮小化することにも繋がりかねない。そんな中で、弟のように強く生きれない人を描いたのは意義深い。

弟が亡くなった次のエピソードで娘が日本人と結婚するというエピソードになったのは観ていて辛かった。弟が亡くなったのは紛れもなく日本社会に蔓延るが原因で、日本人を恨むのも分かるし娘を結婚させたくないというオモニも間違っていない。夫の方の家族の日本人にもよく思われない可能性も高い、そんな時代だったのだから。

ただ描きたいものを詰め込みすぎて、登場人物それぞれの心理描写が薄味で物足りない感じがある。その割に登場人物も決まった人しか出てこないし場所も変わらないからスケールが小さく退屈さも感じる。描いている主題の面白さや役者の力で十分観れるけれども、映画としての完成度には物足りなさを感じなくもない。
色々むかしは大変やったんやなぁ。と言うか今でもこう言う事ありそう、なんやろな、難しい問題や
avi

aviの感想・評価

3.8
桜庭ななみさんの韓国語が上手いな。独学で中国語も話せるし語学のセンスがあるんやなあ。
日本が高度経済成長にあった1969年、万博の開催を間近にした大阪の国有地を不法占拠するコリアンタウンの一角にある飲食店の焼肉ドラゴン。大戦で左腕を失い故郷を追われた金龍吉と再婚した高英順の夫婦が営む店で、龍吉の連れ子の静花と梨花、英順の連れ子の美花、二人の息子の時生が街の人々と暮らすひと時を描いた家族ドラマです。

『月はどっちに出ている』ら崔洋一監督作品の脚本を多く手掛ける在日韓国人の鄭義信が自身の体験を踏まえて作り上げた演劇を原作とする作品で、真木よう子・井上真央・桜庭ななみ・大泉洋ら日本人キャストにキム・サンホやイ・ジョンウンら韓国人俳優をコラボレーションさせて、高い評価を得た演劇を義信自身の監督で映画化しました。

ほのぼのとした掛け合いとそれでもある過酷な現実を描くお話で、やや無理な作劇を数を重ねて増した一体感でカバーする演劇に比べて「家族」になりきれていないが故にマジックは起こせていませんが、『ALWAYS 三丁目の夕日』のアンチテーゼとして三国へ散り散りとなる共同体の崩壊を郷愁に負けずに描いた所に訴えるものがあります。
反日とか抗日とかじゃなくて

ただ普通に家族愛の物語だと思うけどな。なんでみんなそんなに無意味な国籍にこだわるんだろう。誰が何人で何語を喋って何を感じて誰を愛してどこに行こうが咎めれなれない自由な世の中にしたい。
>|

あなたにおすすめの記事