Fugaziは高校生の時くらいから聴いているけれども、要素要素はかっこいいわりに全体として聴くともっさりしててそんなに聴く気がしないというか、『The Argument』はいいアルバムだと思うし、好きな曲もあるけどいまいちどこがいいのか分からない部分もあった。このドキュメンタリーも最初の方は、歌詞が説教臭かったり、MCが説教臭かったりで、なんだかなぁと思わなくもなかったけれど、次第にそのあまりの実直さにほだされてくるというか、Fugazi好きに悪人はいないというか、そんな気分になってくる。こういう上のモンが居たら現場はビッと締まるよね、というような、理想の上司を見るような気持ちになってくる。基本生活が苦しそうで、きつそうなわりに、ハードコアな感じの（けしてすごく面白いわけではない）ユーモアセンスに溢れているところがいい。
もっとちゃんと聴こうという気持ちになったので、観れてよかった。
