わだげんた

ファイナル・スコアのわだげんたのレビュー・感想・評価

ファイナル・スコア(2018年製作の映画)
3.6
この土日、たまたまロシア人がテロ起こす映画を2本続けて観ました。
そしてどちらも面白かった!

この作品がその1本目なんですが、上映館も少ないし、観ている人も少ない…。
面白いんですけどねー、もったいない!

身も蓋もないい方をしてしまえば、イギリスが作ったダイハード・リスペクト作品。確信犯でダイハードの良いところをバクっとやりつつ、見せ場はしっかり抑えております。

ブルース・ウィリス演じる刑事ジョン・マクレーンの役どころを演じるのが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のデイヴ・バウティスタ。なんかね、この手のビジュアルの人のアクション映画が大好物なんですが、
次から次へとこういう作品が作られて需要があるということは大好物な人が世界中に数多いるということなのでしょう。

イギリス映画だし、ということで、舞台はサッカースタジアムです。

あ、イギリスではサッカーではなく、フットボールなのかな。その辺凄くこだわってるシーンがありますが、なんかこだわりが逆におかしいシーンになっております。

お話し的にどうダイ・ハードかといえば、ロシアのテロリストがサッカースタジアムを占拠して、たまたま居合わせたデイヴ・バウティスタがテロリストたちに立ち向かうパターンのダイ・ハードです(笑)

でもね、ダイ・ハード物と言ってしまえばそれまでなんだけど、うまく見せ場作ってるし、決して劣化コピーではないのでバッチリ楽しめます!

襲撃戦あり、肉弾戦あり、バイクチェイスシーンもあって、とにかく飽きない。105分と尺的にもちょうどいい感じでだれることなく一気に最後まで。

デイヴ・バウティスタの相棒となって大活躍するのが、中東系の青年なんですが、スタジアムに仕掛けられた爆弾が爆発するまで、残り時間わずかになったときに、彼がサッカーに熱狂する観客たちを避難させる方法が傑作! 究極の禁じ手なんですが、思わず笑っちゃったし、感心しました。その手があったか(笑)

しかし、いくら国民が熱狂するサッカーの試合が行われているスタジアムとはいえ、テロリストに占拠されていろんなところでドンパチやってるのに、観客たちが全然テロに気づかないのはさすがになぁ、と思ったりもしたけど、そういうこと言うのは野暮ってもんですよね。

ヒロインがイマイチ魅力的じゃないとか不満もありますが、全体的には及第点。劇場で見逃したとしても、午後のロードショーで放映された時とかには観てもらいたい作品です(笑)!
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