鰹よろし

アクト・オブ・バイオレンスの鰹よろしのレビュー・感想・評価

2.7
 幼き頃より家族として助け合ってきたデクラン、ブランドン、ローマンの3兄弟とほぼ妹のミア。15年後、救急救命士として活躍するローマンが晴れてミアと結婚することになり、別々に独身さよならパーティが催されるのだが、ミアが人身売買組織に誘拐されてしまうのだった。

 ローマンは退役軍人でPTSDに苦しんでいるデクランと、結婚し何だかんだ安定しているブランドンの協力を得、デクラン主導の下人の命を奪う銃を手に取り3兄弟で独自に人身売買組織にカチコミをかけていく...

 お酒の力を借りなければならないほどに被害者遺族へお悔やみを伝えることに憔悴しきっているブルース・ウィリス演じる刑事と、部下が死んだのにも関わらず別の部下に「お悔やみしといて~」と何食わぬ顔な人間を物扱いな黒幕。

 この明確な対立がありながら相容れぬ両者の対立軸として、好き勝手に動ける3兄弟を描き出し、それぞれの立場上知り得る情報を物語上で共有し照会していく言わば橋渡し役として機能させることで、家族の絆を取り戻していく再生していくお話に仕立て上げている様は中々に来るモノがあった。ブルース・ウィリスもちょい役ながらメチャクチャ効いてるし。


「96時間」(2008)...「イコライザー」(2014)...「チェイサー」(2017)...
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