いまも世界中で行われている女性性器切除（FGM）2030年までに9000万人以上が犠牲になるとも言われている。この女性性器切除がされる背景には女性が快楽のための性交を行わないようにするという目的があるとされていた。そしてその行為が、合併症や不妊だけでなく、当事者に死までもたらす危険がある事など実情を伝える。
合法的レイプされたという被害女性の言葉。そして、周りはそれを喜んでいたという発言。社会の規範に疑問を持った者が、声なき声を届けるにはどうすればいいのだろうか。
このドキュメンタリーを見ているとちょうど昨日みたミッドサマーで描かれていたコミュニティにおける同調圧力と人の残酷な面が、ここではフィクションではなく、現実問題としてある事が描かれていた。
そもそも、なぜ、ビッチという言葉やヤリチンやヤリマンでも良いが、性的快楽を求める事がタブー視されているのだろうか。その一つのヒントとして、処女信仰の裏には、財産分与で貴族社会が壊れないようにするためという本を読んだことがある。女性性器切除（FGM）は、そういった思想と関係があるんだろうな思った。
しかし、貞操観念もダブルスタンダード（二重基準）になっており、童貞と処女、この言葉に対してその社会がどういう目を向けているのかによって、その社会が男女に対する差別意識が浮き彫りになるなとも思った。
