さしみ

歩けない僕らはのさしみのレビュー・感想・評価

歩けない僕らは(2018年製作の映画)
3.8
「煙草ってこんなに不味かったかな」

舞台は回復期リハビリテーション病院。
突然の病で半身不随になった男性と新米理学療法士の女性との心の交流を描いたショートムービーです。
先日観た『AWAKE 』に出演していた落合モトキさんが脳卒中で左半身不随になりリハビリを受ける患者の柘植を好演。
圧倒的な演技力でした。
未来を悲観し目の輝きを失い、落ち着きはあるもののどこか投げやりなモノの言い方。
半身不随である体の動きなどとてもリアルでした。
理学療法士、遥は宇野愛海さん。
ちょっと不憫さを感じる役も等身大の女性像で応援したくなりました。
柘植を担当して自身の力不足を感じてしまいますが、少しでも柘植を前向きな気持ちにしたいと不器用ながら想いを熱く伝える場面は良かったです。
特に最後に元カレの前でカメラを踏み潰すシーンは「いいぞ!もっとやれ〜!」と心の中で参戦。

「大切なのは歩けるようになることではなく、歩いて何をするかということ」

*  *  *  *  *

落合モトキさん推しのフォロ様に教えていただいた作品でまた素晴らしい俳優さんを知りました♪
40分足らずの短い作品ですがちゃんと重みも深みもあって後味は心地良かったのでおすすめします。
さしみ

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