大一

I am Sam アイ・アム・サムの大一のネタバレレビュー・内容・結末

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

親とは子供にとってどのような存在であるべきなのか。本作の主人公であるサムは発達障害を抱えながらもカフェで仕事をしながら自立して暮らしている青年である。そんな彼と関係を持った女性が子供を産み、そのまま生まれたばかりの子供を彼に押し付けて失踪してしまう。そこからまわりの協力を受けながらしっかりと娘であるルーシーを育てていく。しかし、サムが障害を抱えているという理由からルーシーの親権をかけての裁判になってしまう。
裁判の場面で何度も問題になるのはサム自身に子供を育て上げる知能と力が備わっているのかという論点である。サムはテストの結果から6、7歳ほどの知能レベルであり、7歳を迎えたルーシーはすでに父親の知能を超えているためこれ以上教育することはできないという意見がぶつけられる。それ以外にも映画の中ではサムとリタ2人の親を通し親であるものが備えるべきものとは何かについて問われ続け、サムとリタはその問題に悩みながらも子供を愛し抜く。しかし、そもそも親が子供を選んだり、どうにかしようとすること自体が間違っていると感じた。本来親が子に対して負うのは責任や義務であって、権利という強いものではないのではないか、本当に権利を持つのは子供達自身で彼らが育てられるべき親を彼ら自身が選ぶそれがいちばんの幸せであると感じた。
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