ドラマチックなことは何も起こらない。
映画ではよく特定の戦争とか政治みたいなその時代に起きた出来事がメインで描かれるけど、これは普通の人の普通の人生がメイン。
だから、戦争や政権交代、テレビ・車の登場みたいなことは、結婚や子どもの出産、入学・卒業と同じこととして扱われているから、何だか逆に新鮮。
実際に自分がイギリスのこの時代に生きていたら、こんな感じなんだろうと思った。
絵の雰囲気もとても人間味があって心地よかった。顔や指先がちょっと誇張されて赤くなっている感じとかね。
でも、二人が亡くなったときは、白黒のボロボロな絵のタッチになっていて、より死んでしまったということが際立っていた。