にゃんにゃん

セックス・ライダー 濡れたハイウェイのにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

4.2
蔵原惟二監督作品は観るの初めて。田中真理ロマンポルノデビュー作。エロスの女闘士真理様伝説ここに始まる。横浜の街を車で疾走する真理様素敵すぎ。結婚式前夜の女ってモチーフ、市川崑の「恋人」的でときめくよねー。どうなっていくんだろうとわくわくして目が離せない、アンジャッシュのネタ的なテンポ良い脚本。山崎善弘のカメラが冴えてる。本栖湖?で必死にオール漕いでパンチラな真理様、誰も見てないはずなのにぱっとコートの裾で隠すさりげない女子力にキュン死。高橋明のハマりすぎな登場でテンション爆上げ。ところどころ挟み込まれるなんだかよくわからない実験的なシーンが加藤彰ほど洗練されてなくてちょっと不思議系。終盤の「セックス・ライダー」はこれどうやって撮影したんだろうって感じで見応えたっぷり。初期ロマンポルノなので濡れ場といっても真理様のお胸とお尻がたっぷり拝める程度でわいせつ度は低いんですが、日常の憂鬱、非日常のスリル、刹那的な愛に見せかけた自暴自棄、ドラマティックな破滅へと駆け抜けるところはもうまさしく「団地妻昼下りの情事」な王道ロマンポルノ。ロマンポルノはやっぱりこうじゃなくっちゃ!嬉しくってロマンポルノって5回も言っちゃった。
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