幸

マローボーン家の掟の幸のレビュー・感想・評価

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)
4.0
みなりんちゃんに勧めてもらってかなり時間が経ってしまった。ホラーで、チャーリー・ヒートンが出てるのもあって観たかったということを思い出した。うんうん、短気な性格合ってる~…とか思っている内に内容に惹き込まれていった。

どうやら4人兄妹は訳ありで、鏡を見てはいけないし、家から離れてもいけない(食料調達?時のみ可)などのよく分からんルールを律儀に守っている。(恋人会いたさ余りに途中ルール破っとる奴いるけど。)
母親が亡くなった事実を隠蔽するのはどうなのよ…と思うが、4人幸せそうに暮らしてるからまぁいっか😉
と思いきや、4人を狙う何者かが迫ってきており…というストーリーで先が気になって目が離せなくなった。

弁護士とジャックとアリーの関係性やアリーが兄妹たちに信頼されていく様子等微笑ましい部分もあるが、後半は割とサクサクと人が殺されていった。アリーが屋根裏で得体の知れん奴と対峙するときなんてこっちまでヒヤヒヤだった。

でも、本作が好きな理由はスリラー要素ではない。とにかく切ないのだ。
アリーが『our story』を最後まで読んで全てを知るシーン、ジャックが屋根裏で「あれ」を見てしまうシーンが辛い。私は「嘘…」と呟いてしまった。
今まで私が観てきたのは、そうか、そういうことだったのか…と最後に気付かされる。
ジャックにとって幸せなのは、愛する弟妹たちと一緒にいられることであって、それを見守ろうとするアリーの決意に脱帽したのであった。
幸