ちんたろう

ゴッズ・オウン・カントリーのちんたろうのレビュー・感想・評価

4.2
将来の展望も希望も何もない田舎の牧場。惰性で家畜の世話し鬱憤は溜まるが脚の悪い父と祖母を残して出て行けもしないジョニー。その彼が精神的に自立し覚悟を決めるまで。

ジョニーが厳しい現実を受け入れる契機は父の著しい衰えであり、牧場の経営と人生の希望がゲオルゲ。

パブでのルーマニア人であるゲオルゲへの冷ややかな目線や"パキ"や"ジプシー"といった侮蔑的な呼び方。移民への差別は描かれていたがゲイであることへは特に無く悩んでもいなかった。英国社会で同性愛が蔑視や特別視の対象ではなくなってきたのかと思えた

羊を放牧するイギリス田舎風景は美しく寒々しい。寂寞や寂寥といった言葉が浮かぶ 。ご飯はイギリスらしく?不味そう。

ジョニーは終始抜けた表情をしていたがバスに乗った時には別人のような顔付きになってて俳優(ジョシュ・オコナー)さん凄い。ゲオルゲ(アレック・セカレアヌ)には色気がある。

特に重くもなく楽しめた
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