ゴッズ・オウン・カントリーの作品情報・感想・評価

上映館(8館)

「ゴッズ・オウン・カントリー」に投稿された感想・評価


同性愛が描かれてるけどただ愛し合った2人が男性だっただけ
この愛に同性がゆえの障壁が生じたり、特別な何かがあるわけではない
愛と人間の物語
牧場を営む身体の不自由な父に代わって朝から晩まで働くジョン
そんな生活に嫌気をさし、毎晩酒を浴びるように飲み、行きずりの情事にふける毎日だったが、短期で彼の牧場に手伝いにきたルーマニア人のゲオルゲが来たことで次第に変わっていく

最近でこそ、同性愛を描く作品は増えてきたけど、ここまで普通の男女の恋愛ごとのように、あっさり描いているのも珍しいかなと…
逆に潔いかもなぁ

「モーリス」のような出てくる男性陣が美青年っていう訳でないけど、ゲオルゲの野性味ある、ちょっと影のあるミステリアスな感じはジョンだけでなく、観ている側も興味持つなぁw

しかし、周りに何もない広大な土地は、本当に素晴らしい景色で、あんなところでゴロゴロ転げ回ってみたい

淡々とストーリー進むけど、自己中なジョンの心境の変化が季節とともに和らいでいく時間の流れが良かった
ほのか

ほのかの感想・評価

4.3
恋を知り、愛を受け入れる。



牛、羊、体の不自由な父親、常に何か不満を言いたげな祖母、ゆきずりのセックス。命令をされ、なんとなく不愉快になるも気持ちは燻らせるだけで終わり、発散するために酒を飲み、誰とも知らない相手と交わる。悪循環のレールから抜け出せない。そのレールごとヒトと動物の境目にズブズブと沈んでゆく。

ゲオルゲはそんなジョニーの視点をガラッと変えた。不満の対象でしかなかった場所、何でもない景色を美しいと、彼はそう言った。彼がそう評すると世界は途端に色づき、自分ではどうしようもない地点まで沈み込んでしまったジョニーをヒトの位置に引っ張り上げた。先が見えなくなり、何も考えられなくなり、足が止まりそうになった時、彼は食卓に花を飾った。質素で簡素な食事ではあったが、美しいを愛でる丁寧な暮らしは逸った人の心を落ち着かせる。美しい、美味しい、嬉しい。たったそれだけ、されどそれだけの感情を思い出させてくれることのなんとありがたいことか。

ずっと押さえつけられていた。ジョニーが生きる世界は父親が仕切った柵の中でしかなかった。自分をこき使いたいだけだと思っていた父親に謝られ、褒められて、初めてジョニーは父親も人の子だったことを知り、驚き、唖然とする。
「それでお前は幸せになるのか?」
幸せ。幸せになれるよ。俺だけの力では無理だけど、今までのやり方では無理だけど、ゲオルゲが共にいてくれるなら。最後までゲオルゲの愛を受け止め切れてるのか、なんだかまだこの幸せを信じ切っていないようにも見えたけど、ルーマニアへの一歩が出るのであれば次の一歩だってきっとすぐだ。



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兵庫にくるのをずーーーーっと待ってた!!!!やってくれるとしてら元映かなあと思ってたらまさかの塚口が一番手だった!どっちにしろ観られて嬉しい〜!!!
今塚口でGOCに合わせて、キャロルとCMBYNも上映しているんやけど、キャロル観てる時に3作品とも"相手の衣服"がキーアイテムになってるの気づいて号泣した。エモーショナルが爆発している…。
る

るの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「神の恵みの地」という意味らしいのですが、タイトル。
…荒涼とした寂しさに溢れた映画でした。1人ではあそこは寂しすぎる。
あの2人が、それこそ今やっているテレビドラマ「きのう何食べた?」のシロさんとケンジのように、穏やかな家庭を作れますように。






ダディはともかく、おばあちゃんは孫がゲイなこと気がついてますよね?
あのメモを渡したということは2人を受け入れる、という意味だったかのかな。
見ない振りをする、かもしれませんが苦笑
こじ

こじの感想・評価

4.1
初めの方のジョニーの武骨な感じがかっこよかった。

そんな彼がゲオルゲによって

段々心を開いていき

成長する姿に感動した。


男同士の営みや

家畜業の中での残酷な仕事など

普段は蓋をして

目を背けているシーンを

田舎の厳しい風景と共に

そのまま提示されるので

余計

二人の純愛が引き立って

感動した。
raga

ragaの感想・評価

3.0
主人公ジョニーの破綻した生活からの活路が彼の前に現れたゲオルゲによって見出されるのだが、一度綻びを見せた二人の関係を修復するくだりがあまりに弱く納得できないままの終幕であった。ゲイを描く作品にゲイでない人が感動できるのは彼らの人を好きになる純粋さなのだ。この作品にはそこが足りない。
pilotis

pilotisの感想・評価

3.1
超絶現実的な話
子羊かわいいね

寂れた田舎で、自分は後継で毎日家畜の世話しなきゃいけないなんて、同級生は大学で遊んで「今のあんたは面白くない」とか言うし、酒浸りになったって許してあげてよ。誰かもっと励ましてあげられたらいいのに。偉いよジョン君は。でも褒めるとかそういうことじゃないんだよね。
不貞腐れた顔からチラチラと変化していく表情がすごく良い。会話が少なく表情で語る映画は好き。
これなら最後はきっとゲオルゲは振り向いてくれる…と安心したら寝落ちしていた…
思ったよりも色んな描写が生々しくて(死んだ子羊のシーンは絶対見れない)前情報があった方がいいかも。
森の中

森の中の感想・評価

4.5
同性愛者である事に葛藤するみたいな段階ではすでになく、人と人との愛の話だった。 思ったよりも本格的な羊描写アリ。
そしてゲオルゲすてき。

とても素晴らしかったんだけど、SEX時の衛生面がちょっと気になってしまった。
え、手洗わなくて大丈夫?とか、
そこで?いきなり?とか。
余計なお世話だと思いますけど…
やっとやっとゴッズオウンカントリー観れた!観たあとより時間経ってから反芻してじわじわと沁みる映画だなあ
ジョニーの閉塞と自棄と現実を見ない感とゲオルゲの嫁に欲しい感がじわじわと
ただ流されていたジョニーの成長の話だし家族の話だしあと人種差別な話で、同性の恋愛だからどうこうは焦点じゃなくてだからそこがいいと思った
君といると世界が美しく見える、と、彼セーターありがとうございます好物です
彼らの生活はこれからもずっと続いていくんだろうなって終わり方、とても良かった。

ジョニーのへったくそな歩み寄り方、ゲオルゲのリードの上手さ、ジョニーと父親が少しずつ素直になっていく様子、胸がギュウッとする要素がたくさんでした。
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