生存

ゴッズ・オウン・カントリーの生存のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ヨークシャーの牧場や山を舞台にしたゲイ映画なのですが、山で恋に落ちた二人が幸せになる姿を観てかつて『ブロークバックマウンテン』に植えつけられたトラウマが癒えるのを感じました。かつての物語への幸福な応答だと思う。そして根本的にケアが核になる物語で、描かれる労働はすべて羊や牛の出産を助ける/子羊の世話というケア労働だし、鬱屈していた青年が優しい年上の恋人を得て慈しまれ救われるのもそうだし、青年は鬱屈から抜け出し病に倒れた父の介護をするようになるし、世話すること救うこと慈しむことの物語でした。シンプルで優しい佳作。
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