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バイスのGINのレビュー・感想・評価

バイス(2018年製作の映画)
3.9
ジョージ・W・ブッシュ政権でアメリカ史上最も権力を持った副大統領と言われ、米国をイラク戦争へと導いたとされるディック・チェイニーを描いた社会派作品。

もしこれが事実なら、チェイニーさん、あんたは相当な悪党だよ(*`Д´)ノ
ナレーションで進行する本作ですが、とても軽快なタッチで、ブラックユーモアたっぷり!
政治を取り扱った作品にも関わらず、醜い人間模様、人間臭さに引き込まれ、面白くなってくる。
クリスチャン・ベールの役作りもさすがで、チェイニー副大統領本人にしか見えないし…
とにかく出演しているキャストが本人そっくりだ。
ブッシュ大統領、ラムズフェルド国防長官、コリン・パウエル国務長官…みんな似てる!
出演シーンは少ないものの、後任のライス国務長官のなりきりぶりは笑った(笑)
だが、これは史実だ!
出てくる皆さん、まだ健在な訳で…
面白いということで終わらず、こんな奴らが、こんなことで世の中を動かしてるなんて、怖いし、恐ろしいとしか言えない。
権力に魅せられる人間。
政治もそうだが、こんな作品を作れるアメリカって国はやはり凄い。
カオスな国だ。
この作品、一見の価値はあると思う。
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