Hiroe

バイスのHiroeのレビュー・感想・評価

バイス(2018年製作の映画)
3.2
現在上映中の『記者たち-衝撃と畏怖の真実』と連続してみると、このときの政権がいかに異常だったかがわかって面白いと思う。国連でのパウエル国務長官の演説のシーンは両方の映画で使われていて、これが一種のターニングポイントだったのだろうと思ったのでした。悪運が強いというか、憎まれっ子世に憚るを地で行くような人で、それをうまくコメディに昇華している感じ。ブッシュ・ジュニアほか、みんなそっくりなのも笑えます。クリスチャン・ベールなんてもう元の顔思い出せないかもってくらい。悪者として描かれている主人公はもちろん、その妻、ラムズフェルド、そしてブッシュ・ジュニアもまだ存命ですが、その映画を普通に上映し、そしてアカデミー賞ノミネートされるアメリカは、まだ健全なのかもしれません。
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