nao

バイスのnaoのレビュー・感想・評価

バイス(2018年製作の映画)
3.7

「アメリカ史上最強で最凶の副大統領」と呼ばれたディック・チェイニーを描いた物語

イラク戦争を起こし、ISができる原因まで作ってしまったディック・チェイニーの物語は、普通に描けば悲劇にしか見えませんが、絶妙な具合でコメディーと融合させて、誰にでも見やすい社会派映画になっていました😃


チェイニーが何を考えていたのか、あえて劇のように大げさに喋らせてみたり、ブッシュ政権の閣僚たちが様々な憲法解釈の説明を受けるシーンを、レストランでの美味しい料理の説明を受けるように演出してみたりと、ポップでバラエティよりな演出が多くあり、グイグイと引き込まれ映画としてとても楽しめました!

それでも、社会派映画として伝えようとしているものが中心にはハッキリとあり、エンドロール途中に流れる映像
それが示す意味を考えた時、少し怖さを感じました
コメディー風には仕上がっていますが、今の社会に対する深いメッセージを残す作品です
nao

nao