あん

バイスのあんのレビュー・感想・評価

バイス(2018年製作の映画)
3.8
アメリカの政治経済に明るければもっと面白いんだろうけど、詳しくない私でも十分楽しめました。クリスチャン・ベイル目当てってのもあるけど、エンドじゃないエンドロール、そういうことか!のストーリーテラー等、コミカル&シニカルな作りで最後まで飽きずに観れた😌

クリスチャン・ベイルのビジュアルもすごい。若草物語のキラキラベイルとはもう別人😱声こそ彼だけど、見た目は冒頭の若い頃に面影が少しあるかなぁ位。
太った見てくれだけじゃなく、のしあがっていくにつれ、どんどんわっるい顔になっていくのが流石のクリスチャン・ベイル。スゴい。奥さんのリン・チェイニーの野心もスゴい。ただ、女だからその野心を100%の自己実現には使えなくて夫の権力に固執するところは、共感はしないけど理解はまぁできる。女だからってだけで能力を活かせてもらえないのは悔しいもんな。

でもやっぱり、政治家の恐ろしさというかモンスター感というか、政治家を描いた映画や色んなニュースを見るといつも感じます。ほとんどの政治家が権力がモチベーションになっていて、国民のことを本当に考えて仕事してる人はいないんじゃないかと思ってしまう。良い政治家もいるんだろうけど、市井の人々の感覚とものすごい乖離してる気がする。
その空恐ろしさがコミカル&シニカルの中にもよく表れてるなと思いました。サム・ロックウェルとスティーブ・カレルも良かった。面白かったです。
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