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ミレニアム・マンボのネットのレビュー・感想・評価

ミレニアム・マンボ(2001年製作の映画)
4.0
2020.2.24
再見。3.5→4.0。カオジエとスーチーが恋愛関係ではなくちゃんと兄妹関係に見えるのがすごい。
映画を見てる!という感じがあった。『ストップメイキングセンス』のLife During Wartimeを見る時の感覚に近い。俳優がカメラのフレームに縛られずに生きている。
自分が見たかったのは austin film societyが予告で見せてる(https://youtu.be/G4NwPnvp_04)ような映画だったのだけど、実際はこんなに多幸感のあるものではなく、もっと小さな幸せをすくいあげるような映画だった。
ラストの歩行がとても良い。関係ないが『稲妻』のラストの歩行は移動撮影で、今作はパン。移動撮影を見る幸せは技術への陶酔だけど、パンを見る幸せは人を見つめることの楽しさ。
特典で野上照代と対談する侯孝賢が「ふーん、そうかねえ」とか流暢な日本語で喋ってて急に親近感湧いた。

2019.2.28
初ホウシャオシェンがこれでええのかってのはあるが、エドワード・ヤンとは全然違った。良い意味で思ってたのと違う。
カーウァイから忙しなさを抜き取ったみたい。雰囲気が良い。ダラっとまったりした感じは好きになりかけるが、ダラっとし過ぎでないか?
この猥雑さ、背景で音楽が小さいボリュームでずっと鳴ってるこの感じ。90-00年代の邦画みたい。

スー・チーが日本語で言う「大丈夫?」めっちゃかわいい。

誰かが、映画内の慣れた手つきに関して語るときに、今作を引き合いにしていた記憶がうっすらと。おでんのくだり。三宅唱だった気がするんだけどな。
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