台詞ひとつひとつがすごく心に刺さった。
この映画に出てくる言葉は、本当に繊細で、綺麗だと思った。
自分は精神的な病気とかではないから、共感とかはなかったけど、寧子にすごく感情移入してしまった。
寧子がバイトを始めて、今回はいけるかもって思ったんだって、言ってた。
そう思っていたのに、鬱が寧子を引き戻しちゃうのかな。
明るいところと暗いところを永遠に行き来しているような寧子を見て、胸が苦しくなった。
しかも、暗いところに連れ戻されるのは、すごく些細なきっかけだったから、鬱病の人は、こんな人繊細な心を持っているのかと思った。
「私は私と別れられないんだよ。一生。いいなぁ、津奈木は私と別れられて。」
すごく心に残ってる。
寧子は、どれだけ自分が嫌いだったんだろう。寧子は世間と戦っているんじゃなくて自分と戦っていたんだろうなぁ。
どれだけ辞めたいと思っても、自分とは別れられないから、やめることなんかできないんだろうなぁ。
津奈木が、寧子を好きになったきっかけが、綺麗なものを見たいからだった。
津奈木は、この人と一緒にいたら、これからも綺麗なものを見られるって、そう思ったのかな。
すごく素敵な言葉だった。青いスカートが揺れている、そんな小さなことを綺麗と言っている、その津奈木の感性がちょ〜〜好きだ！
