本作は本谷由紀子の同名小説『生きてるだけで、愛』を映画化したもの。
過眠症でメンタルに病いを抱える寧子は、時間通りに起きられないため仕事が長く続かない。そのため無職の彼女は、彼氏である綱木の家に転がり込み、綱木に養ってもらっている。しかし綱木の元カノ・アンドウが登場したところから、物語は大きく展開していく…。
想像以上に主人公のメンタルが病んでいて、観ているのが辛いシーンもあった。
ただ、優しくされたり、アットホームだったりする場面で発狂したくなるなど、なんとなく共感するところもチラホラ。
特に寧子が全裸になるシーンがあるのだけど、そのシーンに笑いつつ、全裸になる過程にやはり共感してしまった。「ああ、こりゃ全裸になるわ」と。人間嫌いな人には、きっとわかってもらえるんじゃないかな。
もしこの映画が気に入ったなら、本谷由紀子の原作も是非読んでみてほしい。原作はもっとエッジが効いていて、もっと心が痛くなる内容です。
