カイル

殺人者の記憶法:新しい記憶のカイルのレビュー・感想・評価

4.1
個人的にはめちゃくちゃ面白かった。かなり振り回されるサスペンス。振り回される系が好きなら合うと思う。論理的な繋がりを重視するタイプには合わないかもしれない。記憶障害(アルツハイマー)を持つ"信用できない語り手"の視点で殺人鬼を追う点は「韓国版メメント」という感じ(メメントの方がプロットはしっかりしてる)。信じていた設定に裏切られることの連続でめちゃくちゃ混乱する。記憶を信じるな…

無印の前にこちらを見てしまい、無印も直後に見た。ラストシーンの恐怖感は無印よりもこちらの方が格段に高いし、なんならこっちの方が面白い気がする。あまりに結末が強引すぎるという批判があるけど、自分は逆にハナからこれくらい語りが無茶苦茶だったというオチの方がしっくりくる。

もはや何が正解なのか分からないが、無印の存在を考慮しないで単品で評価するならかなり面白い映画だと思う。
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