クリストフォルー

ゴールデンスランバーのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

ゴールデンスランバー(2017年製作の映画)
4.3
日本でも、ネットでは“陰謀論”がまことしやかに流布されたり、踊らされる人々もいるようだが、現実には“特殊詐欺”や”詐欺商法”の被害が繰り返されるくらいで、大多数の人は身に迫る危機を感じることはないだろう。
だから、邦画の「ゴールデンスランバー」は、よく出来た小説のよく出来た映画化以上の存在にはならなかった。
ところが、これが韓国映画にリメイクされると、”権力による陰謀”という部分がたちまちリアルさを帯び、映画自体が薄味から濃い味に変化してしまう。もちろん、愛すべき平凡さを見事に体現したカン・ドンウォン。今度は頼れるアジョシに変身したキム・ウィソン。そしてキム・ソンギョン、キム・デミョンにハン・ヒョジュが揃うと、濃くても後味はすっきり。こっちはこっちで、別の満足感があった。
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