カルピス原液のような伊坂幸太朗らしさを、カルピスウォーターまで薄めた感じの韓国版だった。
原作が好きだし、映画化された日本版もめちゃくちゃ大好きなため、序盤は日本版どおりでワックワクしたのだが…
一番好きな濱田岳キルオパートが丸っとなくて、おじさんに変わってるし。かつてのファンキー先輩も、そのおじさんに集約されてるし、ファンキー先輩の家のシーンも丸っとない。
中盤から、韓国オリジナルアレンジになって、ラストはカルピスウォーターのように薄い薄い美談なハッピーエンドに変わっていた…
いや、伊坂節の怪しさどこに置いてきた!!
アイドルが助ける意味!マンホール!
薄い薄い薄い!
高身長イケメンと化した笑顔の百面相・堺雅人も、韓国版では中盤からただの喜怒哀楽に変わってしまう。オリジナルシナリオの面白さがなくはなかったとは言え、やはり本家には敵わずといった所。
韓国版しか観てないひとは、絶対に日本版映画を観て欲しいし、濱田岳に出会ってくれ!