上K

父、帰るの上Kのレビュー・感想・評価

父、帰る(2003年製作の映画)
3.8
親のありがたみは親の不在を通してしか知れないという状況は当たり前ではあるけど、人生最大の悲劇だなと思った。
たとえ父(必ずしも血縁関係ではなく、象徴的な意味での父)が理不尽で愛が不足しているなと感じても、力がない以上は父に従うしかないのもまた悲劇。同時に父の力強さに憧れたりもするので、なお。
まさしく再三映し出されたような、雄大な自然の中で生きるようなものかもしれない。美しいけど時に厳しい。

脳で咀嚼するほどに良い作品だったなぁと思う。イワンはスターウォーズのアナキンに通ずるような。
上K

上K