ノットステア

愛しのアイリーンのノットステアのレビュー・感想・評価

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)
4.7
○感想
いやー、なんといっていいか。

笑っていいのかわからないけど、ついつい笑ってしまうシーンもあった。
例えば、電子レンジで頭殴られ流血するところとか。




愛子と岩男の会話
「今までアイリーンちゃんにいくら使ったの?あ、ごめんなさい。失礼だよね、そんなこと」
「470万。間抜けだべ。」
「いや、羨ましい。私にそんなお金使ってくれる人、いないから。」
お金を使っても、報われない。



しんどい。。。
異常。
共感なんてできないけど。
つきつけられる。
R15。
もう、病的。
怖いお母さん。

したたかなアイリーン。異国の地でも明るさを持つ。悩みながらも。そのアイリーンをうるさいと思うと同時に魅力に惹かれもした。

それぞれが理想(幸せ)を求めて動く。
明らかに幸せになれるわけない。いつこの人たちの報われない生活が終わるんだろうって思いながら観た。
もう止まれない感じ。



アマゾンプライムで観ようとすると、レンタル料100円かかる。当然。そこで「観る」という選択をさせられる。思いとどまることができる。観ると決めたのだから、どんな過激な描写も黙って観るしかない。
観る前からアイリーンの顔が血まみれになることがわかる。なぜ?ソレは観てのお楽しみ。だけど、そのシーンで愛は深まり、愛は崩れる。
求めていたのは身体だけか?「愛のようなもの」に心を奪われてしまったよう。
「愛」とはなんなのか。







宮台真司の月刊映画時評 第10回(前編)
宮台真司の『愛しのアイリーン』評:「愛」ではなく「愛のようなもの」こそが「本当の愛」であるという逆説に傷つく体験
https://realsound.jp/movie/2018/09/post-253379.html





気になったので漫画を購入。読んでみた。
漫画のほうがわかりやすい。。。いや、漫画で理解が深まったと言う方が正確かも。買ってよかった。