二人のはじめてのキスシーンとセックスシーンが二大名場面だった
ここに自分の感情のピークが来てしまって、その後物語上のクライマックスには感情があまりついてこなかった
でもナッツ・シトイのアイリーンは全編とても良かった
どこにでもありそうな凡庸な風景がやたら怖い、というのが『犬猿』の一番の面白さだと思ったんだが、本作はがっつり暴力、性、死を主題としているためにそんなに驚きがなくて、国際結婚や差別の問題も、話が大きくなればなるほど乗れなくなる
河井青葉の口紅を捨てる動作とかアイリーンに抱きつかれたときの目つき、ああゆう細かい描写だけで十分なのではないか
しかし、伊勢谷友介が胡散臭い奴で、福士誠治がいい奴なの、あらゆる映画やドラマで見尽くした感があるのでもうやめてほしい