いい映画。
きついけど、いい映画。
誰の愛し方が良いとか良くないとか、そんなこと言えるわけもないなと思った。ハッピーかアンハッピーかで結末を分けることの空しさみたいなものも感じた。
きれいなものを描くのはたぶんそう難しいことではない気がして、醜くみえるものの中にあるまっすぐなものとか、どういうわけか屈折してしまう人間の心とか、そういうの難しいけれど、作り手は挑んでいるなと思う。
日本の映画だな、と思う。日本ならではの問題を扱っているからというだけでなく、寒い季節の中でアイリーンが着ているちゃんちゃんこ、綺麗な柄だった。
さりげなく差し挟まれる木野花と品川徹のエピソード、心に残る。