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カツベン!のKHのネタバレレビュー・内容・結末

カツベン!(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

活動弁士といういつか技術に奪われていく職業に現代のAIに奪われる職業を重ねて喜劇には見えなかった。
活動弁士というのは映像に合わせて延々としゃべる一筋縄ではいかない所謂職人芸で生きた演技をしなければ客は飽きて二度とこないか最悪帰ってしまうかもしれない。
何よりもテンポが大事な仕事だと思うのであるがいかんせんこの映画自体のテンポが悪い。
正直子供時代のエピソードの必要性が皆無に感じられたし、成田陵の活動弁士としての才能と成り上がりなのか黒島結菜と成田陵のラブロマンスなのかヤクザと警察のドタバタ逮捕劇なのかと要素を盛り込み過ぎてて、
そのどれもが中途半端に差し込みの連続でまるで最後の張り合わせたフィルムみたいに今一つのところでのめりこめない仕様になってしまっている。
この映画ではいい活動弁士が居たので乗り越えられたが、この映画ではいい脚本家がいなかったから乗り越えられなかったのかな。
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