このレビューはネタバレを含みます
新しいジャンルの映画といえるかもしれない。コメディ要素も随所に見られるが、恋愛映画のようなストーリーでもある。しかし、ラブコメかといわれるとその表現はしっくりこない。
この作品は名前からわかるとおり活動弁士についての映画で、映画の映画ともいえる。映像に声を入れる弁士によって同じ映像でも物語が変わったり、弁士の声がやられると作品もろともダメになってしまう。モノづくりの難しさが少し垣間見えた。
幼少期と大人になってからの対比構造がわかりやすかった。子供の時に俊太郎が梅子に途中までしか話せなかった話を大人になってから話す約束をしたのにつかまったシーンでは少し残念に思ったが、結局話せたので良かった。