来るのマオ茶のネタバレレビュー・内容・結末

訳の分からなさが、たまらない。
好きな感じの映画でした。

前半部分は、妻夫木聡の演技力が見所の妻夫木映画。(黒木華もよかった)
後半は訳の分からなさに拍車がかかったファンタジー映画といったところだろうか。

今敏監督×平沢進の「パプリカ」や「妄想代理人」が好きな方にはハマるのではないかと思う。
除霊シーンの、宗派ごちゃまぜセッションは大丈夫なのかと思いつつもわくわくした。ところどころ入る個性的なBGMもいい味を出していたと思う。

しかし肝心のストーリーは、知紗を守りたいという気持ちだけで周囲の犠牲を全く無視して除霊を邪魔する真琴と、自分自身の過去の行動に対する後悔で理性を失った野崎が暴走するラストに辟易し、途中までいい感じのヒューマンサスペンスだっただけに残念感が否めなかった。結局化け物の正体もわからないままだし。

尚、怖いシーンはやはりB級感が拭えない作りになっているため、ぞっとするようなホラーを求めている方にはおすすめできません。

雰囲気◎、ストーリー△かな。