毒々しい極彩色に彩られた大傑作エンターテイメント。ホラーじゃないし怖くもない。でも人間の嫌な面をこれでもかと叩き付けられる不快感。訳の分からない何かに振り回され頭の中を掻き回される感覚。何だか分からないのに面白い。お祓いシーンの高揚感が最高に気持ち良くて。癖になりそう。
原作からの大胆な改変もお見事。原作の様々なエッセンスを抜き出し再構築して全くの別物に仕上げてた。さすが中島監督。どうせ映像化するならあのぐらいやらなきゃね。登場人物もかなり改変されてるけど。俳優陣の嵌りっぷりが素晴らしい。特に松たか子演じる琴子の魅力が炸裂。ずっと見惚れてました。