しゅんまつもと

来るのしゅんまつもとのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
2.2
結局、また凡百な話を隠すために飛び道具的な演出を使ってるだけだと思った。つーかもうそこにもそんなに驚きもないし。哭声っぽいことをやってみたかったんだーみたいな。ただ、話の本質はまったくもって届いてない。

ホラー描写はほん怖のオムニバスドラマの方がよっぽど上手くできてるし、映像以外の要素でも本気で怖いと感じる場面はなかった。なんというか、危険を感じるみたいなさ。
肝心の話もそれっぽいことを並べてるだけで空っぽにしか感じなかったし、主人公が交代していく語り口も別に群像劇とかならよくあるやつでしょ。それが効果的に映画を演出してたとは思えない。

ポイント的に良かったところをあげるとしたら、太賀の「喉ばっか乾くんすよね。」と松たか子がラーメン食べるシーン。
あとは夜のシーンの色味として、黒ではなく執拗に蒼にこだわってたところ。くらいかな。