ひよこ

来るのひよこのネタバレレビュー・内容・結末

来る(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ファブリーズが除霊に使えるって噂はここから?!?!? それとも使える物は全て使うってモットーだから巷で祓えると噂のファブリーズを使ったの??

劇場公開された時に海外にいたから観れず、アマプラで公開されたと聞いて即座にアマプラを契約しました。

結婚してから子供が産まれるまでの妻夫木聡の浮かれムーブがめちゃくちゃ不快だった。多分いたたまれなさと共感性羞恥のせいもある。映画を観る前に読んだ漫画でも同じ内容だったけど、映像で観ると不快感が凄い。2歳の子供置いといてパパ友の集まりに行くんだぁ〜!へぇ〜!ふ〜ん!!と、蓋を開けてみれば全然円満な家庭じゃなかった。しかもこーいうタイプは育児に参加しないって訴えても信じて貰えない。彼がが行ってるのは育児じゃなくてショーパフォーマンスなのにね。幸せは見せびらかす為にあるんじゃないんだよ。と愚痴はここでおしまい。(この不快感含めて作品の醍醐味だと思ったりもする)

日本の不気味な民謡じゃなくて、かっこいい洋楽が間に挟まってるから余計に不気味さが際立つ。エンディングの曲もよくあるホラー映画の終わりのもの寂しい感じじゃなくて力強い太鼓を軸にした曲で好き。

途中でお姉さんの指示に従って鏡と刃物を処理する所、絶対罠だと思ったけど主人公は私みたいにホラー映画観まくってる引きこもりって訳じゃないから騙されるのも仕方なし…。ちゃんとホラー映画をいっぱい観てお勉強した方がいいね。

漫画は途中までしか読めなかったから妻夫木聡の上半身と下半身が分割されるのは知らなくてちょっとびっくりした。

怪奇現象も怖いけど、それを前にした人間、それを利用しようとする人間の心理の方が怖くて仕方なかった。

柴田理恵さんの演技がすごく自然で、でも迫力満点で印象に残っている。(血まみれのカーテンを背にベランダで岡田准一と穏やかに話すのめっちゃ怖かった)カプセルホテルで着替える神主(?)さん達、はしゃぐJK達、かっこいいけどその異様さが不安と恐怖を掻き立てる。(そんなかっこいいみんなも殺られちゃうんだけどね………)
そして画面が切り替わりマンションを背に始まる宗教も何もかも関係なく入り乱れたカオスで壮大な儀式。(踊ってる巫女達がJK?) 絶対誰か隠れて見ててTwitterにアップしてバズりそう。アップした人はもちろん助からないし、誰も助からない。非情だけど正しいことをするのが正解なのか、情に流されて無様で先の見えない道を選ぶのが正解なのか凄い悩む結末だった。まあ、私は強くてかっこいい女が好きだから松たか子派なんですけどね!!情に流されるんなら、祓いの儀式の参加者のが可哀想だよ!!!

永遠に書き連ねそうなのでここまで。めっちゃ面白くて私は大満足な映画でした!!
最後に!!!その夢の中のオムライスにかかってんのはケチャップじゃなくて夥しい犠牲者の血じゃね??!!!
ひよこ

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