亜硝

来るの亜硝のネタバレレビュー・内容・結末

来る(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

近年のJホラーは観ないぶん、いろいろ新鮮でワクワクさせてもらって面白かったです。ちゃんとエンタメしてた。と思ったら中島哲也監督。全然ホラーの人じゃなかった。

映像がいいですね。人物や小道具の並べ方、配置が面白くて、非常に画の力が強い。
キューブリックを彷彿とさせる一点透視
玄関から窓まで写す廊下のカットが美しいです
集合住宅×超常現象に童夢っぽさも感じた
ソリッドシチュエーション感好きですよ。

白目になってギャーって叫ぶところとか血がドバーってなったりするところ含め、全体的にあんまり怖いとはかんじなかったんですが、真逆のことを言う電話が2つ同時にかかってくるところはかなり怖かったですね。それでも黒木華がヒスってるところの方がヒェーってなるんですけど。

哭声を彷彿とさせるゴリ押しの儀式とか、細かいところだけど霊能力おばさん一行が一瞬で事故って全滅したところとか、野崎がワンパンでしばかれて倒されるのとかすきでした。

パンクギャル霊能力者の登場時のインパクトもすごいです やっぱり霊能力者はキャラ濃くてなんぼのとこありますからね

一本の作品として観た感想は、前半の人物描写が優れてるぶん後半がなんか間延びしてるなー、雑なきがするなーと感じました。というか、そもそも長い。そのわりには霊とバトルしてるところが短いので、もっと闘ってくれよ!という気持ちでしたね

岡田准一のブログパパっぷりの共感性羞恥も、そういう演出とはいえ、なかなかキツかったです。主人公が途中でかわっちゃって話の軸がすり替わってる感じもなんかどうもな……と思いました

総合的には良かったですね
亜硝

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