ふみ

来るのふみのネタバレレビュー・内容・結末

来る(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作小説も映画も友達から面白いと聞いてて、アマプラに入ったから見てみた!

ホラーは叫びそうなので映画館では観ないのだけど
ホラーというより虫が……怖くて……
冒頭から「まじかよ!」と叫んでしまって台詞を聞き逃し、巻き戻した。(虫苦手マン)
その後、「虫、来そう」と思ったら薄目にして見ました。(その勘は当たったから冒頭以降は叫ばずに済んだ)

ホラー苦手だと思ってたけど、前も「残穢」見られたし、今回も血の手がバン!って出てくるのや血だらけのグロシーンは平気だったから、ホラーいけるのかも?いや、、家で見てるからかな。。大画面大音量で暗い部屋、叫べない環境で見たら怖いか。。

ただのホラーではなく、子育てとか、親子について考える映画だった。

「ブログで幸せ家庭を綴り、イクメンぶるパパ」、いそうで怖かった。実際沢山いるんだろうな、、奥さんが家事育児やるのが当たり前だと思っていて、自分のやることは仕事のみだと思っており、ちょっと家事育児やっただけ(もしくは何もしてない)なのにパパやったつもりになってドヤ顔してる旦那。
DVするとかみたいに明らかに悪い夫なのではなくて、身近にもすごく「いそう」なのが怖い。
自分は未婚だけどああいう男を選ばないようにしなくてはと思った…………。

かなちゃんが、しんどい。母親からは「あんたを産んだから」と言われ、夫はあんなんで、夫が亡くなってからも、仕事先では休んだり子供連れてきたりされると困るとか言われて、、、そんなんわかってるけど、どうしようもなくて。。。
実際仕事と子育てするママにはあるあるなのかなと思ってしまった。

私の周りにもママやパパになった友達がちらほらいるけども、育児してるママを見てると本当に仕事するより大変そうに思えるし、「家事育児=ママがやること」というのが当たり前じゃなくなってほしい。生物だから、遺伝子的に男性より女性の方が向いてるというのは正直あると思うんだけど、片方に押し付けてはいけないと思った。仕事で帰り遅いとかならまだしも、家でブログ更新できるなら手伝えよってね、、。

そして親子の愛についても。
かわいがってはいるけど面倒を見ない父親に、色々限界がきて子供を人に「あげる」なんて言ってしまう母親(あれはかなちゃんではなくて周りの環境がいけなかったと思うが……)。
一方で、血は繋がっていないけど、ちさちゃんを我が子のように愛して、自分の魔除けの指輪をつけさせるマコト。

これは昔からずっと思っているけど、親御さんが仲良くない家庭で育った子は交友関係作るのもあまり上手くないように思える。嫌われることに怯えていたりとか。やはり身近に愛がないと、周りの愛も信じられないのではないか。家という、毎日帰ってくる場所が安心できなかったらそりゃあ不安定になると思う。まだ相手もいないけど、平和で温かい家庭にしたいな。。

お姉さんの妹への愛、さりげなく描かれてたけどよかった。マンションがやばくなったときマコトさんをかばってたし、「邪魔しないで」って口では言ってたけど、マコトを助けたかったんだよね……?(あとマコトがいるとマコトに気を取られちゃって集中できなくなるから、私が弱くなるから、ってことかなと思った)

伏線もわかりやすかった。マコトが「(ひできと)一緒にいた人」「なんかちょっと……」って言ってて「やばいやつじゃん」って思ったし、仏壇のお札も写真撮ってたから「なんかあるやつだ」って笑 あと赤い靴を「お姉ちゃんとお揃い」と……怖……

というか結婚式、怖い。結婚式って職場の人と仲良い人しか呼ばないんじゃないのか……?仮に嫌われてても、ハッピーな場なのに、悪口言われてるの怖すぎた。ホラーだわ。

人間が怖い話だなと思った。原作も読んでみたい。
ふみ

ふみ