映画のすべてという授業で鑑賞。
俳優とは映画の話のみならず、相手や監督自身の身の上話をすると阪本監督はおっしゃっていた。表面ではなく深層でお互いのことを知ることで、映画に深みを持たせるなど間接的な影響を与えられるのだと感じた。半世界最後のシーンで、息子は父の炭焼き職人を継ぎ、サンドバッグを殴っている。ボクシングは息子役の人が実際にしている習い事から着想を得たという。俳優自身にも目を向け、映画に要素を加える。全員で絡み合いながら一つの物を作り上げることで、唯一無二の作品が完成するのだと私は考えた。
