やまびこ

カッコーの巣の上でのやまびこのレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
4.1
『カッコーの巣の上で』
母親が好きで、前から観てほしいと言っていたので、じゃあ一緒に観ようと。母快諾。

終わり方切ない。婦長が厳しいけど、それに対してマクマーフィーを中心にみんなが反抗する。騒いだり、脱走して釣りに行ったりとかして。スカッとするし面白いなーとして観ていた。いたのだが。

あの人が死んでしまってから笑えなくなった。ここからが悲しいな。彼はマクマーフィーのことを慕っていたのに。

チーフを主人公に観ると変わる、と調べて出てきたが、本当にそうだし、どうやら原作ではチーフが主人公らしい。マクマーフィーが淫行で捕まっていることに対しては許せないが、ろうあとされてるチーフに対しても平等に、変に気を使うことなく振る舞っているのが優しさだよなあ。そりゃあ慕われるよ。

チーフの閉ざされた心が開かれたのは、マクマーフィーのおかげだよ。母は「数年ぶりに観るとまた違う感想だなあ」と言っていた。
いい映画を観れた。
やまびこ

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