サンタムール

半世界のサンタムールのレビュー・感想・評価

半世界(2018年製作の映画)
5.0
吾郎ちゃん!いいよ。凄くいい。
田舎の山で備長炭を作るお仕事なんだけれども。その仕事ぶりが終盤に向けてどんどん美しくみえます。
この主役って。。誰にでもあてはまります。これは自分だ。あるいは自分のまわりにもいるぞと。
色んな事から目を背けて生きてきた男です。家族との事、自分のこれまでの仕事とか、人生のこと。
映画が進むにつれて、色んな事と向き合えたまでは良かったのに❗それなのに❗( >д<)、;'.・

ストーリーは再開した同級生三人組の再生のストーリーかと思ってたのが間違いでした。全然違った。

長谷川博己演じる元自衛官。精神的に重いものを背負って帰ってきたんだけれども。海外赴任での黒歴史は映画の中で、映像で見せるシーンはないのにヒシヒシ伝わってきます。
吾郎ちゃん演じる主役や観客に、訴えるものがあったと思う。安部政権にうつってから、じわりと忍び寄るこういう影から目をそらしたらいけないんだけどね。格闘シーンは流石にかっこよすぎて、萬平さんとは全然違います❗

二等辺三角形の、一番短いやつ。
今回の三人の中では一番普通のキャラクターでしたがアタシたち一般市民は二等辺三角形の、一番短いやつがほとんどです。

池脇千鶴の程よく疲れた妻の感じとか、いじめにあっている息子を見守る母親感は感情移入するでしょ。
彼女がステーキで吾郎ちゃんが備長炭。はぜる事もあるけれど。二人の相性は最高。ラストではしっかり泣かせてくれました。

息子君に関しては、自分の息子がああなったら?っと、ヒヤヒヤしながら。でしたが、着地点も実に良かった。
友人君のサングラスもgood。

半世界は色んなメッセージがつまっているので私の文章能力では言い表せませんが私の今年の邦画のランキングでは一位かも。
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