1970年代の中国。
文工団に所属する少年少女達の青春劇。
綺麗なポスターに惹かれて観たけれど、映画も本当に美しかった。
明るい青春時代を送る登場人物達の中で、ただ1人、ヒロインのシャオピンだけが自分の居場所を探している。
そんな彼女が想いを寄せるのは同じ文工団に所属する劉峰。
しかし、劉峰は文工団の中でマドンナ的なディンディンに恋心を募らせていて…。
やがて彼らのやるせない想いからの行動や激しい戦争、社会の変化によってそれぞれの人生の道が違っていく。
世の中「持つ者」と「持たざる者」に分かれるというけれど、この映画のラストで「持たざる者」は幸せではないのか？ということや、人の本当の幸せとは何か？を考えさせられた。
映像も美しく、どの場面もそのままポストカードにして保存しておきたいくらい。
自分にとってオールタイムベストの1本と呼べる良作。
映画館で観られて良かった。
058 / 2019年
