FREDDY

ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

東野圭吾の小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を原作に製作されたドラマ作品である本作は、かつては店主が手紙で悩み相談を受けていた雑貨店を舞台に、とある女性起業家を襲撃し無人の雑貨店へと逃げ込んだ3人組の孤児シャオポー、トントン、アジェが、店の古びた時計が新年を告げた時に郵便受けから落ちて来た手紙をきっかけに、過去の人々たちとの交流を重ねていく様や、差出人らのエピソードが紡がれたものとなっていて、2017年と1993年の異なる時を超えて、登場人物らが店主に代わってプロのミュージャンを夢見る青年や両親の借金によって生活が一変してしまった少年などの悩みに向き合う事で、それぞれの人生が交錯して次第に彼ら自身の運命にすらも結びついていく展開はとても面白かったですし、作品を通して胸に伝わるメッセージもあり、観る価値はありましたね。原作との相違点は見られるがとくに気になるようなものではなかったですし、決して悪くはないかと。ただ、説明不足な点や腑に落ちない点があることは確かで、エピソード自体もどこか淡白で心を揺さぶらるまででもない。それなりと言ったところですかね。
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