垂直落下式サミング

監禁惑星アメーバの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

監禁惑星アメーバ(2018年製作の映画)
2.0
東京上空に飛来した謎の存在によって、女性たちが人知れず連れ去られてしまうミステリーゾーンな事件が発生!ビニールとベトベトで頑張ってエロい生物を表現しようとする現物みせてナンボの特撮魂に、ちょっとだけ親しみを感じた。
最初の被害者が出てくるまでが、間延びしてかったるい。まず、いま何が起こっているのかみせてほしいのに、ツカミらしいツカミがないまま、なんかアメーバがヤバイらしいよって、はなしを始められましても…。
とりあえず安物エロ映画なので、そういう暖かい目でみていただいて…。川上奈々美さんは、表情豊かで可愛らしいのは当然として、若い頃の浅野忠信にちょっと似てるあんちゃんも演技うまかった。この手の作品で、メインに二人も芸達者がいるのは加点ポイント。その他の人たちも、感情が入るところの芝居が棒読みっぽくないだけでえらい。たぶん、俳優陣はみんなギャランティー以上の仕事をしていると思う。
謎のアメーバに捕らわれて苦しむ女たち、ここがハイライト。この絵のインパクトはそこそこあるから、もう少しピンク映画ならではの登場人物の尊厳破壊を描いてほしかった。
良質な人外不定形生物×エロの実写化は、男子の夢なんですけどね。アメーバとかスライムとか触手とか、一切の思いやりもない人外の快楽に屈する気丈な女っていうエロティズムを引き出すにあたって、川上奈々美ちゃんはベストなキャストだと思ったのですが…。
スレンダー美女とアメーバとの相性は良好で、服だけ溶かされるところとかは良かったと思う。もっといろんな不定形のエロ架空生物と絡んでほしいな。