ウズラ

ここは退屈迎えに来てのウズラのネタバレレビュー・内容・結末

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

原作を読んだら、すごくよくて
映画になってるのを知って鑑賞。

んーやっぱり、小説の映画化って難しいなと改めて思う。
全く別物ってほど離れてないし、セリフはほぼ一緒でビミョーすぎるので低評価に。

キャスティングは良かったと思う。
・椎名は、成田凌でピッタリ。イケてる高校男子って感じがする。ただ、現在の椎名はもっと野暮ったくて太ったりしててほしかったあなぁ…
・マキタスポーツは、もう原作のイメージ通り!38才には見えないから47才の設定に変更しちゃったのは致し方ない。
ラブホ行くまでの車内のシーン。あの女子高生とのやり取り、怒りながらもウキウキしてるあの表情とか最高。あの女の子も子どもみたいな体型で、、、
なんか自分の女子高時代を少し重ねてしまい切なくなった。(援交ではない)
・須賀さんが村淳なのも納得。東京からUターンしてきたけど高円寺に魂残してそうな雰囲気が出てる。


脚本がなぁ…
原作と同じセリフを、違う人が別のシチュエーションで言ってたりするのがすごく気になっちゃって😅
映画だと椎名をFacebookで見つけた設定になってて、しかもラストに
「(おまえの)名前、なんだっけ?」
という衝撃的なセリフが足されてて。
主人公のあたしやサツキちゃんの中では、椎名と遊んだゲーセンの記憶は特別なキラキラした大切な思い出だったのに、
椎名にとっては、自分が記憶にも残ってない存在だったっていうことを強調したかったんだと思うんだけど、
Facebookでやりとりして会う約束してるのに相手の名前が分からないって、ちょっとおかしくない??
やりたいことは分かるのだけど!!
(原作はmixiで繋がって、「あれ、(ゲーセンの)ババア知ってんの?」ってセリフで、一緒に遊んだことを覚えてない。
自分のことを覚えてないのと、思い出を覚えてないのは全然意味合いとショック度が違う)


でも、あの高校時代の放課後とか休み時間のけだるい空気感とか、いつもとは違う特別な一日とか、映像で見せられるとより郷愁にかられる。

あんな何でもない日々が、今となってはかけがえのないキラキラとした思い出で。
そのキラキラを共有できてると思ったら、まったくできてなくて。苦笑
あれから10年も20年経ってるのに、まだどこかにあの頃の自分や彼らが留まってるような気がして。
でもそれは、幻想です。
40代になると、もう本当リアルに実感する。
あの当時イケてた人たちは、みんなフツーのおじさん、おばさんに成り下がっていることを。。。
ずっーと最前線でカッコよさを持続させてる人…三浦カズとイチローぐらいしか見当たらん🤣

なので、学生時代に憧れていた人のことは探さないに限る。
いや、現実を受け入れてからがホントの大人の一歩なのかもな…
知らんけど!
20代なんてまだキラキラのうちよ!


原作、オススメ。
映画に乗らなかったお話もなかなか良いです。ぜんぶ繋がってる。
ウズラ

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