麩

ここは退屈迎えに来ての麩のレビュー・感想・評価

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)
2.9
途中までめちゃくちゃ「あーー、好きだ」と思っていたんだけど
ラスト、フジファブリックを順番に歌っていく一連のシークエンスが
急にダサくて蛇足で
「えぇ…」ってなっちゃったな

地方都市の空気感も、橋本愛ちゃん始めとするキャストたちのその土地の人感も、
東京という場所に対する漠然とした羨望も、東京から帰ってきた人たちの「東京」との関係性も物凄く忠実でリアルで、
思い出のなかの地元、思い出のなかの東京、思い出のなかの自分とめちゃくちゃ重なった

山内マリコの小説は未読なので
この丁寧で鋭い描写…
めちゃくちゃ捻くれててシニカルな人なのか、
めちゃくちゃ優しく肯定してくれるタイプなのか、どっちなんだろう!?と、終わり方を楽しみにしていたんだけど
なんかぼんやりふんわりと肯定してくれる感じだった

にしても、フジファブリック全員で歌うのは要らなすぎ
門脇麦ちゃんの叫びながら歌うところはすごくすごく良かったのに
全く同じことを渡辺大知にもう一回やらせる必要なくない?そして長いし
そのあと友人も、そして椎名くんまでも歌っちゃうのは演出としても激しくダサいうえに
作品として蛇足すぎる
麦ちゃん以降は歌わなくてよかっただろ〜

ラストの「超楽しい」もうこのシチュエーションと景色とあさこちゃんの表情で充分伝わってるからわざわざセリフにしてくれなくて良かったかな、、説明的というか、、、ちょっと余分

原作小説は面白そう。読んでみよう
橋本愛ちゃん最高です
麩