海老

宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッドの海老のレビュー・感想・評価

2.9
皆さんにとっての、思い出の特撮ヒーローは何でしょうか?
男の子ならば、いや女の子もかもしれませんが、思い出の一つ二つはあるくらいに、昔から親しまれ続ける特撮ヒーローという日本文化。僕の場合は「特警ウィンスペクター」です。いやぁ、誰にも伝わらなさそうだな。

「スーパー戦隊シリーズ」も見ている筈なのですが、どうも記憶に薄れていて、寧ろ娘が興味を示した最近の番組の方が詳しいのです。

さて、そんなわけで本作の主軸は、世代的に現在放送中の戦隊から一つ遡った「キュウレンジャー」。
これはスーパー戦隊元祖の「ゴレンジャー」からの系譜。ゴレンジャーは5人でゴレンジャー。だからキュウレンジャーは9人でキュウレンジャー。…かと思いますよね。なんやかんや仲間が増えて12人になるのですよ。9人でも大所帯なのに、12人って。一個分隊かよ。
戦隊にはモチーフが付き物で、彼らのモチーフは星座。獅子座や天秤座や蠍座を冠するヒーロー。なるほど、つまり十二星座か。…と思いますよね。割と関係ない星座が大半です。わし座って何だよ。
戦隊と言えばカラー。彼らも勿論、各々がイメージカラーを背負います。レッド、イエロー、グリーン、ブラック、ブルー、ゴールド、シルバー、オレンジ、ピンク、スカイブルー、コマンダー、ソルジャー。スカイブルーで苦しいしラスト2つはもはや色じゃない。
そして各キャラのヒーローネームは、キュウレンレッドとかではなく、星座とカラーの組み合わせ。リーダーはシシレッド。獅子座だから。ブラックはオウシブラック。ピンクに至ってはワシピンク。日本語なのかよ!

そんな、クセが強いんじゃと騒がれそうな戦隊キュウレンジャーですが、コミカルもシリアスも塩梅が良くて、子供と一緒にほとんど全話を見ていたほど、お気に入りの戦隊でした。
そんな彼らと、特撮版のアベンジャーズである「スペーススクワッド」が共演したのが本作。ギャバンにシャイダーにジライヤという夢の共演。彼らは親御さん世代向けか。キャストは変わってしまっているけれど、「よろしく勇気」にくすぐられる人も多いはず。

さて、肝心の映画の感想を書いておりません。
正直、「普通」です。
キャストの多さを除けば週アニメで流れていてもおかしくないほどに。さんざん引っ張る事件の真相も驚く程に予想通りのそのまんまで、何故に勿体つけた?と不思議に思う。仲間割れの演出に闘う組み合わせは苦しかったけれど、それ以上に踏み込まないという感じで。

アンパンマンの良作ぶりに妙な勢いをつけてしまったか。
かなりの特撮好きじゃなければ全キャラ掌握できないほどに色々と出演させながら、中身は子供向けというギャップ。

馴染みのあるキュウレンジャーでなければ、集中できなかったかも。
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