アル中ばあさんのホラー映画。30年前なら、そんな感想しか浮かばなかったかもしれないけど、良くも悪くも齢を重ねてくると、そんな一言では片付けられない思いが湧いてきます。
クリシャは何度も執拗にカメラを凝視します。それは「あなたなら、どうする」という問いかけなのでしょう。逃げて済ませる? 医者に行け、施設に入れと突き放す? それともヤケド覚悟で寄り添う? 答えはすぐには見出せませんが…。
360度パンを続けるカメラワークなど、心理描写や音の使い方が大胆かつ繊細で、面白い監督ですね。と思ったら、そうか「WAVES/ウェイブス」の監督さんか。なるほどなー。