これはミッドサマー鑑賞前に見るべきでした…！
面白いし、得体の知れない不気味なものに段々と映画が支配されてくジメッとしたホラーがハマるんですけど、そのジメジメした陰湿さはミッドサマーの方が数段上で…なんというか、アリ・アスター監督が作品を重ねるごとに進化しているという良い部分を感じつつも、ミッドサマー程の衝撃はなく…といった感じでした。怖くはないです、ひたすらに気味が悪い。笑
奇妙な出来事が起こり、そのたびに現実に引き戻され…いま起こってることは夢なのか現実なのか？それすらも段々とわからなくなっていきます。
初めの方は家族のドラマとして機能していたはずなのに、歯車が面白いくらいに狂っていって、ラストには一族が抱えていた秘密を継承することに。でも、劇的展開のはずなのに、なぜか映画に置いてかれてるって気はしなくて、それは多分映画のキャラクター同様「何が起こってるか分からない間に、いつの間にか事象の中心部に巻き込まれていた」からだと思います。
脅かす恐怖だけがホラーではなく、得体の知れない不気味さでゾクゾクさせるのもホラーだと思わせてくれる作品です。
