Jホラーというか、日本の怖い映画だと見た後しばらく部屋の隅が怖いとか、シャワーしてる時に目を閉じるのが怖いとか、そういうのがあるけれど、『ヘレディタリー』はそういう意味では余裕ある。というのも怖さの80%が主演女優の顔芸だからという感じがする。怖い話で「本当に怖いのは、人間なのよ…」みたいなオチだとさいですか…という気持ちになるけれど、『ミッドサマー』ともどもそんな感じだと思った。何を考えているのかよくわからない宗教団体も怖いし、ヒステリックな白人女性も怖いし、何も考えていない風の若年男性も怖い。Twitterで流行っていた「意味が分かると怖い話」みたいな物悲しさがあった。
